どうも今日は、この話の主人公・神剣析羅(かばやさくら)です。
今日は担任が病欠らしく、クラスの代表として見舞いに来ました。
と言う訳で今アパートの方に向かっております。
小林と言う人の隣の部屋へ・・・
第十一話 異国の能力者
「お邪魔しまーす、お見舞いに来ました。」
インターホンを一切鳴らさず、扉を開けて声を掛ける。
「神剣・・・インターホンをせめて鳴らせよ・・・・・・。」
ソレは無理。だって家にはインターホンないし、使う事も殆どない。
「ハイ、これ生徒からの見舞いの品。寄せ書き。」
「・・・お前、そういう時は食い物だろうが・・・」
「生徒に食い物求めるのは止めて下さい。」
寧ろこっちが欲しいわ(食費削減の為に)。
「お隣さんにも風邪うつしちまったしな、何か買って見舞いに行ってくれ。」
「金は?」
「担任に金を求めるな。」
結局自腹。¥300の果物入りの袋を片手に再びアパートの方へ足を運ぶ。
アパートに着くと、変わった風貌の人影が見えた。何かを嗅いでいる、近辺に現れた新手の変質者か・・・放っとこう。
が、関わらざるを得なくなった。
「能力者の臭い・・・!李崩わかる。」
能力者・・・!?約100人いるって言う!?俺と同類の・・・
異国の者もいるのか、勉強になった。
「私の後ろにも。」
あら、バレてたの。
「へぇ・・・気配で能力者云々が判るなんて便利だな。」
「私の名前李崩、お前は?」
「神剣析羅。」
能力者って事は中学生だよな・・・?
「・・・・・・・・・」
本当に中学生か、コイツ・・・(他人を見た目で判断してはいけません)?
ソレは一応置いといて、お隣さん・・・小林って言う人のお見舞いに行かなければ。
小林と言う人物が神候補の一人と知ったのは
それから幾十分経ってからの事だった・・・。
トゥービーコンティニュー・・