夏休みももうじき終わりを告げる8月26日、俺達・・・俺こと神剣析羅(かばやさくら)、縹水寿(はなだみすず)、赤杜紋火(せきもりあやか)、澄飼信(すみかいまこと)、白冷彪音(はくりょうあやね)、そして何故かついてきている湯木邑鼎(ゆきむらかなえ)計6名は、湯木邑の別荘に来ております。
 何故かと言うと神の遣いから伝言があり、今日二次選考を行う為、チーム全員を一箇所に集めていただきたいらしい。
 ※湯木邑はもう能力者がないがついてきている。
 神の遣いが来て、アイスを無理矢理食わされて、挙句にこの一言。
「二次選考落選ですね。」
 6人は滅茶苦茶な間があった。
「「「「「「えぇー!!?」」」」」」

  第二十四話 我が故郷へようこそ!

「納得いかん!!」
 一番怒っていたのは(勿論この人)水寿。
「たった一つの棒切れで勝敗決められてたまるか!!!」
「と言う事で皆さんには三次選考へ進んでもらいます!」
 三次選考?
「実はこの後三次・四次選考がありまして・・・アタリを引けば三次選考は免除!ハズレの人はそのまま三次選考へ行ってもらいます。」
 まぁ、納得いかんもんなぁ・・・
「今日から三次選考が始まりますので、支度してください。」

「湯木邑さんは能力者じゃありませんが・・・見物いたしますか?」
「当たり前じゃない!!」
 うわ、コイツついてくるのかよ。ウゼェ・・・。
「会場へ向かいますので、皆様はこの笠に乗ってください。」
 笠はみるみる巨大化し、俺達はしがみついた。
「なぁ、何処に行くんだ?」
 不安そうに紋火は聞く(俺の次に乗り物酔いしやすいから)。神の遣いは笑顔で答える。
「天界です。」
 え?てんか・・・
「「「「「「あぁあーっ!!?」」」」」」
 笠は空を舞い、俺達は空へ一直線に駆け抜けた。
 ・・・1分以内に着くかな・・・?

 雲を抜けると痛々しいピンク色の建物が並ぶ空間に着いた。
「こ、ここが・・・」
 湯木邑の故郷、そして・・・
 俺が、生まれた世界・・・!

 一つの建物に着き、扉が開く。
 中には数多もの人々が集まっていた。お嬢様風の集団、仮面舞踏会状態の集団、巨人、面妖な格好の集団、そして、植木達もいた。
「全員集まった所で説明じゃ!」
 ・・・とまぁ、自称神の説明がグダグダ続く中、光を感じた。
「・・・?」
 気のせい、か・・・?
「ではチームの紹介をする!」
 中略
「そして、俊足閃光チーム!!」
「ちょっと待て、何で俺達だけ名前じゃないんだ!?」
「そっちの方が有名だからじゃ」
 ヒソヒソ話で噂する。「アレがかの有名な・・・」「弱そう・・・」「一人多くない?」と聞こえる。
「安心せぃ、一名は見物客じゃ」
 神は周りをなだめる。
「析羅、棒に三次選考落選のペナルティが書かれているらしいから、見せて。」
 そう言われたので棒を見せる。
 俺達のペナルティは「老化が早い」
 ・・・
(((((絶対、勝たなくては!!!))))))
 一同の意思が初めて疎通した瞬間。
「では第一試合、植木チーム体グラノチーム!!」

  トゥービーコンティニュー・・・