「三次選考も残り2試合となりました!植木チームの皆さんは最終戦と立て続けになりますが、頑張って下さい!!」
俺達の三次選考最後の試合が、開幕した。
第二十八話 自分、相手、戦いのジャンル、そして場所
「では今回の戦いを説明します。」
闘技場のような造りをした建物に俺達と相手はいる。
にしても・・・遂に五段の君と戦えるのか、楽しみだな・・・!
「画面にあるルーレットには植木チームの選手、俊足閃光チームの選手、戦いのジャンル(一対一とか)、場所が決められます。」
どう言う事になるのかはそのルーレット次第か・・・。
「ルーレットを止めるのは神様がやってくれます。」
何か嫌だな。
「尚、残りの選手の皆さんは戦っている人の援護をする事が出来ます。」
一通り説明を終えると「ルーレットスタート!」の掛け声と同時にルーレットは回り始めた。
戦いのジャンル:二対二 植木チーム:佐野清一郎&鈴子・ジェラード 俊足閃光チーム:赤杜紋火(せきもりあやか)&縹水寿(はなだみすず) 場所:森
ルーレットが止まると、ステージは鬱蒼とした密林と化した。
「うげー、いきなり俺達かよ。」
「決まった物はしょうがないさ」
嫌そうな水寿を宥める形で二人はステージへ向かった。
「そうだ、3人とも。いつもと同じで宜しく。」
睨む様に此方に一瞥を与え、いつもよりやや低い声でそう言い捨てた。
「試合・・・開始!!」
戦いは、始まった。
トゥービーコンティニュー・・