・・・「オ姉サントノ別レハ、スグソコダヨ」・・・
「一体、何が起きようとしているのだ・・・!!」
 物語は最終章へ進んでいる・・・。

  第三十三話 UNKNOWN

「析羅(さくら)の奴遅いなー大貧民もコレで5回目だぜー?」
 4人は暇つぶしにトランプをやる事にした。無論、前回とことん沈んでいる信(まこと)に気分転換をさせているのだ。
「余所見は禁物だぞ?ハイ革命、3・4・5あがりっと。」
 心配そうに紋火(あやか)は夜空がよく見える窓を眺める。容赦なく水寿(みすず)は止めをさした。
「紋火の負けだな。罰ゲーム・犬ハーレムの刑。」
 彪音(あやね)の能力で大量の犬が現れ紋火を襲う。犬アレルギーの彼にとってはこの上ない地獄だろう。
 犬の傍で絶叫は絶えなかった。
「そろそろ飽きたよな・・・別のゲームでもやる?」
 彪音がトランプを切りながら二人に聞く。
「あーそれなら七並べがやりた・・・」
 「い」まで言い切ろうとした瞬間、強大な振動が周りを襲った。
「な、地震!?」
「アホか天界に地震は・・・」
 慌てて4人は外へ出る。次に4人が真っ先に見たものは、巨大な岩状の建物?だった。
「な、」
「「「「何だよアレはー!!?」」」」

 街灯の下で俺もその建物を発見する。
「・・・ッ あの野郎・・・!」
 間違いない、奴がしでかした。思わずギリ、と歯を食いしばる。
「何を、考えてやがる・・・!?」
 途端に巨大なアノンの姿が上空に浮かび上がった。
「えーと、みなさん、起きてください!スケジュールを変更します!」
 ・・・?

「スケジュールを変更します!」
 4人はその巨大な立体映像を見上げる。
「あ、アレが、ロベルト・ハイドンなのか・・・!?」
「いや、違うな。析羅の人物像とはまるで違う、それに・・・あの殺気、アレじゃまるで」
 汗がじっとりと頬に伝わる。

 バケモノじゃないか・・・ッ!!

「スケジュールを変更します!」

「只今より四次選考を開始!!!四次選考進出16名全員で一斉に戦い合い、残った者が優勝とします!!!」
 最後の戦いの幕が、思ったよりも早く、願ってもないのに、早く、上がってしまった・・・・・・。

  トゥービーコンティニュー・・・