今日は八月八日
そう森あいの誕生日である「はぁーなんで夏休みに誕生日なんだろ」
(別にみんなに祝ってもらいたいわけじゃないんだけど)
夏休みに入ってから植木とはまだあっていない
「はぁー絶対忘れてるよねー」
ちなみに植木は勉強の才をなくしている
そんな落ち込みムードのなか……プルルルルル
電話が鳴った
(学校の友達かな?)
「もしもし森ですけど」
「あっ森か?今日公園で待ってる」
「えっ?植木?」
「じゃあ待ってるから」
「え?あっ、ちょ…『ガチャ…ぷぅ…ぷぅ…ぷぅ』はぁーなんなのよ」(もし掃除だったら殴ってやる)
しかしかすかな希望に胸を躍らせ公園に向かう


「ようっ森元気そうだな」(こいつほうきもってるよー)
「馬鹿植木ー」
バキッ…ドカッ
森は目に涙をためて走り去る
「あっおい森!」
(ちぇっせっかくプレゼンと用意したのに)


「もう植木の馬鹿」
川原で森はこらえていた涙を流していた


(たくっどこいったんだよ………あっ、いた)
植木はそっと近付き森の腕をとった
「えっうっうぇき?」
そして植木は質素なブレスレットを森の腕にはめた
「植木…これって…」
「あぁ誕生日おめでとう森」
「あっありがとう」
今度は別の涙が流れだした「いいかげん泣くなよ」
「いいの、うれしいんだから」



END