赤い夕日が地に落ちて、今日も生徒会の仕事が終わった。
 ・・・・・・・・・・・・訳ではない・・・・・・。
「またか・・・」
 机の上に在る大量の書類を俺は今日中に捌かなくてはならなかった。
 本来ならばあと3人、仕事をしなければならん奴がいるのだが、相も変わらず巧みに仕事を置いて逃げたのである。
「今日も門限は守れんな」
 俺は溜息を吐いて書類と格闘する。

 数時間後・・・。
「コレだけやってもあと半分は残っているのか。」
 全部終わらすにはどれほど掛かる事やら。外はもう暗く、星も瞬く。
「今日中は無理かな・・・・・・」
 すると部屋中の電気が点く。スタンドしか使ってなかったので俺はスイッチの方向を見る。
「芳利(よしり)、スタンドだけだとまた目ぇ悪くするよ?」
 幼馴染の玄(はるか)が立っていた。
「・・・何の用だ、玄」
 俺は不機嫌そうに言う。するとアイツは俺の隣に座る。
 座るとアイツはニヤリと笑い、
「困ったちゃんな幼馴染を助けようかと、ね」
 そう言うと書類を半分俺から取り上げる。
「手伝ってやるんだ、有り難く思えよ?」
「・・・フン・・・」
 漆黒の闇、その中の一つの明かりに、俺達は佇む・・・。
「玄・・・その書類終わってる」
「え!?」         
             END

 初めまして、初投稿の慶美(チンメイ)と申します。完全オリジナル失礼します。
 実は私含め4人は部活の企画でHPを製作しております。小説も載せるつもりです。
 今回の話はその小説の番外みたいな物です。