バトルは終わり、季節は流れ、
バトル出場中学生、そして植木が救った世界は
神が交代した新しい世界として 新しい平和を築いていた。

鈴子・佐野・ヒデヨシの三人は同じ火ノ国中学校へ引っ越して来て、コバセンは元通り植木のクラスの担任。
そして森あいと植木耕助はいつも通り登校していた。
鈴子とヒデヨシと佐野が増えた事以外は同じなのではないだろうか。
しかし、その後ろを眠そうな目をして鈴子・森・ヒデヨシの集団を必死で追いかけてくる緑のボサボサヘアーの男子がいた。
我らが大将、植木耕助である。
植木「おーい、森〜 鈴子〜 ヒデヨシ〜」
あと少しで森の肩に手が届きそうになったその瞬間。植木が転んだ。
むろん、前を歩いていた三人も一緒に仲良く転んでしまったのである。
その瞬間、森のポケットに植木の手が触れた。
植木「おー悪い悪い。大丈夫だったか〜?」
森「イッたいわね、バカ!何やってんのよ!!」
その瞬間、怒りをまとった森の鉄拳が植木の顔面に直撃!あろうことか、植木はキアヌのように後ろにのげぞって倒れた。
哀れにその様子を見守る鈴子。しかしヒデヨシは森のポケットに目が行った。
ヒデヨシ「森、そのポケットどうしたんだ?」
4人の目線が森のポケットに注目した。なんと森のポケットから木の芽が出ている。
植木「森、ひょっとしてそのポケットにゴミ入れて無かったか?」
森「い、入れてたには入れてたけど・・」
と、森はポケットの中をゴソゴソ探ったかと思うと二ッ三ッの飴の包みを取り出した。
森「けど、もうバトルは終わっちゃったんでしょ?いくらゴミが有ったって能力が使えないんじゃ・・・」
植木「やってみなくちゃ分からねえだろ!」
そう言うと植木は森から飴の包みをひったくって両手で覆った。

       ゴミを・・・木に変える能力・・・!!

植木の手から緑色の光が輝いた後、ニョキニョキと木が出てきた。木は瞬く間に周辺の家の丈を超してしまった。
???「あ〜あ、とうとうお前らも知ってもうたか。」
聞き覚えのある声に振り返ると、そこには手ぬぐいをハチマキとして装着している佐野の姿があった。
佐野「実はな、最近能力者の九割方に能力が戻ってきてるみたいなんや。」
トツゼンの知らせに目をパチクリさせる三人。
植木「けど、その前に俺は一つ知りたい事がある・・・」
植木の言葉に三人はのどを鳴らす。
植木「何で森の制服のポケットに飴の包みが入っているかってことだ!」
森の顔色が赤いような青いような不思議な顔色になった。
森は、授業中にコッソリお菓子を食べていたのだった。

            続く