昼休み。植木・佐野・ヒデヨシ・鈴子の4人は
使われていない音楽室に机を寄せ合って弁当を食べていた。
お菓子騒動がばれてコバセンにたっぷりと絞られた森がひょろひょろと帰って来た。
ヒデヨシ「お、森。おせーぞ〜!」
森「あれじゃ絞られてるって言えないわ・・大人の愚痴を聞かされてるだけよ・・」
鈴子「ところで佐野君、今朝の『能力者』の件、どういう事なんですの?」
佐 野「ええか、心して聞けよ。こないだ犬丸のやつから聞いたんやけど、最近変な奴が天界に来てそこらへんを荒らして行きよったんや。ちょっとの被害でソイツ は帰って行ったんやけど、能力者の能力を保管しておく倉庫みたいな所の扉を壊されてもうて、元能力者に能力が流れ出してもうたんや。」
森「今日植木の「ゴミを木に変える力」が使えたのもそのせいね。」
佐野「才が減るっちゅー条件はそのまんまやから、能力が戻って来ても大した事はないみたいや。けど気絶しても能力が消える事はあらへん。もうバトルも無いし、その能力で誰かが消えるとか傷つくとかそういう確率はゼロや。」
その言葉を聞いて森も鈴子もヒデヨシも植木も安心したらしい。ホッと胸をなで下ろした。
森「けど、みんなにその能力が戻ってきているかどうかは確かめておくべきじゃない?」
佐 野「それもそうや。植木は今朝分かったし、ワイの『手ぬぐいを鉄に変える力』は戻ってきとる。ヒデヨシの『声を似顔絵に変える力』もさっき試してOKやっ た。鈴子はこんなとこでビーズ爆弾使う訳にはアカンからまだ分からんけど、残るは森の『相手を眼鏡好きに変える力』・・・」
今のセリフで殺気を感 じたヒデヨシはそ〜っとその場を抜け出ようと思い、教室の扉にコッソリ近づいていた。しかし、佐野がヒデヨシを捕まえた。佐野だけだったらヒデヨシでも何 とか出来たかもしれない。けど、「植木、手伝え!!」の一言で完全敗北を記させてしまったヒデヨシだった。佐野の鉄の手錠で強制的にぶりっ娘ポーズをさせ られてしまったヒデヨシ。
森「相手を眼鏡好きに変える能力!!」
―――――森の能力も戻っているということが分かった。幸い、ヒデヨシは今日の掃除当番をやらされただけで済んだみたいだ。
佐野「まぁまぁ、ヒデヨシ。お前はこんな事でも立派に役に立ったんや。そう気ィおとすなや。」
鈴子「そうですわヒデヨシ君!いつもの『ぶっちゃけどーでもいい!』の貴方はどこへ行ったのですか!?」
この二人はその日の学校が終わるまで、ヒデヨシをなだめていたのである・・・・。
 続く 




ええと、前回言い忘れてましたが、これからもいっぱい続編を投稿していこうと思います!迷惑かもしれませんが・・ね。
              by樹木医