「植木・・・」
「なんだ?」
「これはどういう状況なんでしょう?」
「さぁー?」
「危機的だよね?」
「そうか?」
「だって・・」
 森が何か言いかけた
「アトラクションっぽいしさ」
「どこら辺が?」
「ぶら下がってるら辺が」
 この状況になる1時間前・・・


「ここ?」
「そう」 
 二人は旅行に来ていた
 山の中にある旅館に
「いいとこだろ?」
「そうね・・・」
「どうした?」
「でもさぁ・・・崖近くない?」
 この旅館は崖が近いベランダから眺めれば
 ちがう山が見られるほど
「落ちたりしないわよね?」
 ぽん
「植木・・・vvv」
「大丈夫・・・一人落ちただけだって」
「そう・・・一人?」
「落ちたんだと」
 真顔だった
 森はかなりの恐怖感におそわれていた
「大丈夫だって森」
(植木・・・私を心配して・・・vvv)
「落ちても下にトランポリンがあるっていってたぜ
 面積い・ち・へ・い・ほ・う・め・ー・と・るだって」
「安心できないじゃん」
 よけいに森は心配になった
 その心配は的中した
「星・綺麗だなぁ」
「そうね」
 二人は崖に座って見ていた
 がくっ
「へ?」
「森!!!」
 落ちた
「大丈夫だ森!!!」
「植木・・・vvv」
「下にトランポリンがある」
 聞いていると死ねといわれているふうに思う
 だが鈍感な植木には助かると思えるらしい
「トランポリンじゃだめだって」
「そうか?」
 植木は手をさしのべた
 がっ・・・しかし
「あっ」
 落ちた
「きゃーーーーーーー!!!!」
「ほい!!!」
 植木がひもを投げた
 先にとんがった物が着いていた
 がきっ
 みしっ
「あれ?」
「大丈夫か?」
「助かった?」
「いや。違うぞ森・・・」
 やや真剣な顔になった
「ぶらさがってんだ」
「まじめな顔で言うな」
 みしっ
「さっきからみしみしいってない?」
「いってる」
「いつのひも?」
「旅館の人にもらった」
 一番上に戻ります
 





END