泣かないで。
俺のためなんかで。

tears&smile

『消えないで』
そう言われた時、すごく嬉しかった。
お前が俺についてくるのは、才とか能力とか…そう言うのに興味があるからだとばっかり思ってたから。

心配してくれてるのか。

そう、思えた。

でも、少し困った。
今ココでアノンを倒すには、あの作戦しか無い。
俺の才は、残り2個。
この作戦を実行すると、俺は消滅する。

お前の涙を
お前の願いを
裏切る事になる。

やっぱ最期に、皆に想いぐらい伝えてもよかったかな?
佐野には…
『1番の親友だった。サンキュ』
鈴子には…
『俺、結構お前のこと頼りにしてた。ついてきてくれてありがとな』
ヒデヨシには…
『俺と同じ歳で、そこまで頼りにされてるってスゲー事じゃん。もっと自信持てよ?』

そして森には…


『皆と会えて良かった』
魔王を放つ直前に見た、最後のお前の顔。
…泣いてた。

だから俺は精一杯…
笑った。


そして森には…
『お前にあの時出会ったこと。偶然じゃなくて、運命だって信じてる。じゃあな』

           終




―後書き―

初めまして。
耕藍(こうらん)と申します。
何ヶ月か前に携帯に打ち込んでいたものを、ここに打たせていただきました。
これは…植森…なんでしょうか?
一応、アノンの戦いで、植木が消滅しそうになった場面です。
短いし、こんなのでは駄目駄目ですね…
また、頑張ってみます。

             耕藍