6月。今日は体育祭が行われる。
体育祭が始まって準備運動をしている植木。
そこに森が来た。
「ねぇ植木。あんた何に出るんだっけ?」
「えっ俺?えーっと・・リレーと借り人競争」
借り人競争・・フツーは借り物競争よね・・
「森は?」
「えっ。私は100M走と綱引きだよ」
「そっか。がんばろうな」
そして午前の競技をやり終え、午後の競技に入った。
ちなみに森が出る競技は午前で終わった。
『リレーに出る人はスタート位置についてください』
「おっ。俺か」
植木はアンカーだった。
「植木って・・走りの才ないわよねぇ・・なんでアンカーになったんだっけ?」
森がつぶやいているとスタートした。
あっというまに植木達のチームは3番目になってしまった。(4人中)
「がんばってー!」皆叫んでいる。
植木にバトンが渡った。やはり遅い。
4位になってしまった。
バタッ!転んでしまった植木。
「あーぁやっぱ植木はダメだな」
皆言う。その時一人だけ植木を応援した。
「植木――!ガンバレー―!」
森だった。
「ぐっ・・!」
植木は走り出した。すると才がないのにはやかった。
「えっ・・・?」
1位にはなれなかったが2位になった。
植木・・すごい・・!
植木が戻ってきた。
「植木っ!すごいじゃん!」
「おー・・サンキュ・・」
『次は借り人競争です。位置についてください』
「あー!また俺出るんだ!」
植木はいそいで位置まで行った。
大変だな・・
「よーい・・」ドンッ!!
始まった。
地面に落ちてる紙にお題が書いてあり、それに合ってる人を連れてくる競技だ。
あの紙を取ってくるんだよな・・
植木は紙を拾ってお題を見た。
「!・・・」
キョロキョロする植木。
「あっ。おーい森!!」
「えっ?私?」
植木は森を連れてゴールインした。
「ハァ・・ハァ・・ねっ・・お題っ・・なんだったの?」
森が言う。
「これ。」
植木は森に紙を渡す。
「えっ・・?これってお題の紙?・・・!」
その紙にはこう書いてあった。
【あなたの大好きな人】
「植木・・・」
「じゃあ俺さきにチームにもどってるからな!」
赤くなりながら植木は戻っていった。
「フフッ・・私も大好きだよ・・植木」
END