「森!俺はお前が好きだ!!!」
 植木にしては真剣な顔をしていた。
「植木・・・」
(私も好きだよ・・・)
 心ではそう思っている森だがいざとなると、素直になれない性格の持ち主だ・・・。
「ごめんね?植木・・・」
「森・・・」
 素直に気持ちが伝わらない、二人はすれちがっていた。
 正直な植木、素直になれない森、森は植木に傷を負わせてしまったのだ・・・。
「・・・そうか」
「ごめんね・・・植木・・・」
「森は謝らなくたっていいじゃないか」
「植木」
 ここで泣いては植木により傷を負わせてしまう、そうわかっていても、泣けてきてしまう・・・。
「森!?」
(泣いちゃいけないのに・・・)
「送ってやるよ」
「うん・・・」
 無言のまま私は植木に家まで送ってもらった。
 (あの時正直に気持ちを言えれたら、こんな事にならなかったのに私が正直だったら)
 次の日、植木は学校を休んだ理由はきっと私だ・・・。
「植木君どうしたんだろうね?あいちん」
「うん・・・」
「どうかした?」
「うん・・・」
「あいちん!」
「なに?」
 昨日から私も変だおかしい・・