「はぁ〜〜」

森は家に着いてからもベッドの上で寝転びながら、森はまたため息をついていた。

「私ってああいう時に限って勇気が出ないのよね…あいつの
事…好きなのに…」

ふと、机の上に置いてある写真を見た。
これは、4年前の神を決める戦いの最後の日みんなで撮った写真だった。
その写真では、植木が森の肩を組んで笑顔で写っている、森は当然だが顔が真っ赤にして写っている。

「植木は…私のこと、どう思ってるのかな…」

と、口に出して呟いた。
いつだったかは忘れたけど、能力者に私が襲われそうになった時、植木が助けてくれたとき私は聞いた。

「どうしてそんなになってまで、助けてくれるの」と、そしたら
「仲間だからに決まってるだろ」と私に微笑みながら言ってくれた。

「仲間…か…」

もちろん、嬉しかったけど、心のどこかでは何かを期待していた。

あいつと高校が一緒だと知った時はほんと嬉しかった。
だけど初めてクラスは別々になっちゃって、やっぱりあいつと同じクラスがよかったんだけど、それはやっぱり贅沢だと思ったんだけど、お互い部活なんかで、この頃はまったく喋れなかった。
今日はたまたま私が公園の前を通りかかって、あいつが掃除してたから私も手伝うことができて、いろいろ喋ることができたんだけど…

「いつも今日みたい喋れたらなぁ」

友達に相談したら(もちろん、植木だってことは言わなかったけど)

「そういう鈍感な相手には、自分からアプローチしなくちゃ!」
「あ、アプローチっていわれても…///」

アプローチしろと言われて、今日手を繋ごうと思ったんだけ
ど…無理だった。

「…はぁ〜」

って私今日ため息ついたの何回目だっけ…
…今度、明日遊園地に行ったときに鈴子ちゃんに相談してみようかな…
鈴子ちゃんはロベルトが好きだったんだから何かいろいろアドバイスくれるかも

「よし!!……って今日は疲れたからもう寝ようっと…」

それから森はすぐに眠りについた。