あの能力者バトルから半年後・・・。

数ヶ月前の出来事が嘘のように森と植木は平和な日々を送っていた。

そんなある日・・・

「え〜じゃぁ、今日はここまで。宿題として“自分の名前の由来”を親とかに聞いて来い!! はい、終わり!!!」
「きりーつ、れー “ありがとうございましたぁ〜”」

「なぁ森。」
いつもはボ〜っとしていてあんまり自分から話しかけて来ない植木だが、珍しく森のところへ自分から話しかけて来た。
「ん?なに植木?ってか珍しいわね、あんたから話しかけて来るなんて。熱でもあるんじゃない?」
そんな珍しい植木の行動に少し驚きながら森は植木のおでこに手を当てる。
「ん〜熱はないようね。」
「・・・そんなに俺から話しかけるのは珍しいのか?」
と少し照れながらも憎まれ口をたたく植木に森は
「冗談よ。」
と言いながらふふふと笑っていた。そんな森を見て植木も少し微笑みながら森に問いかける。
「なぁ、俺の名前の由来ってなんなのかな?」
「そうねぇ〜耕は“耕地を掘り返して農作の準備または作物の生長をはかる”とか“たがやかすこと”だそうよ。」
植木の質問を即座に聞くと森は前の授業で使った漢和辞書を引き出しから取り出し、パラパラと植木の名前を調べだした。
「・・・何やってんの?漢和辞書で・・・」
「えっ?何って調べてんじゃない。大体の親って辞書とかで調べるんだって。」
「ふ〜ん・・・物知りだな、森は。」
「まあね♪で、助は“力を貸す”、“死なないですむ。”、“命拾いする”なんだって。」
「へぇ〜・・・てか、“死なないですむ”って・・・」
「あら、合ってんじゃない!」
「へっ?!な・・・なんでだよ。」
植木が驚きながら理由を聞くと森は遠い眼差しで理由を答えた。
「だって、初めてあんたと会話したあの公園でも助けてもらったし、ロベルトのときだって・・・ほら、アノンのときだって!!!それに、それに〜」
と、あれやこれやいっぱい植木に助けてもらった時の事を次々に嬉しそうに出してくる森に対し植木はそんな自分に内心驚いていた。
(俺っていつの間にかこんなにも森のこと助けてんだな・・・)
「まぁ、そうゆう感じだから結論を出すとね。あんたは、あんたよ!」
「はぁ?」
「つまり、あんたの名前は今のあんた。そのまんまよ!!」
ビシィっと植木に指を指して森は結論を出した。植木はなんとなく嬉しくなって、頬をちょっと染めていた。
「じゃぁな、森の名前の由来はなんだよ。」
「えっ?私?ん〜なんだろう・・・」
ん〜と悩んでいる森に対し、植木は自分の国語辞書を片手にピーンとひらめいていた。
「な、な、森っ」
「ん?何、植木?」
「森の名前の由来は、もしかしたら・・・」
「へ?なになに?」
そう言うと植木は森の耳元でこにょごにょと喋りだすと、急に森の頬が赤くなり、植木が照れながら、しししと笑っていた。

『“あい”はねーから“愛”で調べたんだけどよー“愛するって事は幸せ”って事らしいんだ。つまりな、俺が今森を“あい”してるってこと♪』

「うっ・・・植木!!」
「何だよ、あ・い!」
「!!!・・・・・・・・・・・・・//////・・・帰るわよ!!!」
(“今私を“あい”しているっ”てことは今幸せって事なのかな・・・?)
衝撃的な告白をされ、終いには植木に自分の名前を呼ばれてとうとう森も頬だけでなく顔全体が真っ赤になっていた。

実はこの二人、少し見落としていることがあるのである。
植木が見たのは意味ではなく、筆者の一口メモの事を・・・
そしてまだ授業がまだ1時間残っていることを・・・

そのことをすっかり植木のせいで忘れていた森と、そんな森を見ながら笑顔な植木をコバセンは見届けながら
密かにクラスの全員に教えていたとか。

そんなコバセンの行為も露知らず、植木と森は仲良く手を繋ぎながら帰ったそうな・・・。


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あとがき

初めまして!宿と申します。よろしくお願いします(*^v^*)
初めてですよ〜植森小説!!
ほのぼのっぽく書かせていただきました。
ってかコバセンヒドッ(かなり)クラスの全員に教えんなよぉ!(笑(笑ってんなよ
そして由来・・・JJ(由来に成ってない) 植木のは本気で調べさせていただきました!その前に森の・・・(汗)
ほんまにあくまで想像ですので、(いや分かる)てゆうかほんまに由来何なんでしょうね。福地さーん!!!

では、また頑張らさせてもらいますのでよろしくお願いします!! H.17,7.26