第三話
振り向かない。そう決めたから・・・。
君を慰めることも出来ない。誤ることも出来ない・・・。
今、振り向いたら多分自分の胸が・・・心が・・・押しつぶされてしまいそうだから・・・。
「・・・っ・・・。」
植木は後悔と決意を噛み締めながら一歩ずつ、一歩ずつ、森たちの居る公園を後にした。
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「・・・森さん。送るから帰ろう。」
「・・・・・・。」
「ね?もう、七時だし・・・親が心配するよ?」
そう、吉長が言った通りもう、夜の七時であった。
「ここら辺は通り魔も多いって言うし・・・早く帰ろう。」
今はもう空が暗くなっていた。まるで冬の様に。まだ今は九月なのに・・・。
「・・・吉長君。先に帰って。」
「・・・えっ」
やっと口を開いた森の言葉にただ吉長は唖然とするしかなった。
「でもそれじゃぁ森さんが一人で帰ることになるから危ないし、心配だから帰れないよ。・・・それに植木の奴に君の事を頼まれてるから。」
「・・・あ、私は親に電話してるからもうそろそろ迎えが来るから大丈夫っ!!」
森の瞳には涙が潤んでいる。今、森には“うえき”という三文字はタブーのようだ。
「・・・そっか。じゃ森さん、気をつけてね、また明日。」
「うん。また明日。あ、ごめんね遅くまで・・・」
「ううん、いいよ。俺も森さんと話せて良かったし♪」
そう言葉を交わすと吉長は
俺には森さんの涙を拭いてあげる資格は今は無いけれど、いつかその資格が手に入るまで・・・君を抱きしめられるまで・・・
そう心に誓い手を振る森に手を振り替えしまた走っていった。
―――――――――
「吉長君に嘘ついちゃった・・・。」
そう、実は親が迎えに来ると言うのは真っ赤な嘘であった。
「・・・寒いなぁ・・・なんだか、心にぽっかり穴が開いた感じだよ・・・」
そう一人で呟きながら空を見上げる森の瞳にはまた大粒の涙が頬を伝っていた。
あなたの事を分かってるようで分かってない私だから・・・。
あなたの事を困らせてしまった私だから・・・。
私はあなたに届かないけれど。触れたいの・・・。
あなたの事を分かりたい。分かってあげたいから・・・。
今、あなたに会いたい・・・。
ガサッガサガサッ・・・
「!!」
森がベンチで空を見上げていると茂みからこっちへ向かってくる音がしていた。
「うっ・・・植木っ!!?」
森は座っていたベンチから腰を上げ、涙目で少し喜んでいた。
「お譲ちゃん、こんなとこで何をしているの?ここはね〜君みたいな可愛い子を襲う通り魔が出るんだから〜・・・俺みたいにね。」
しかし、茂みから出てきたのは植木ではなく正真正銘の通り魔であった。
20〜30歳ぐらいの身長は180cmぐらいだろう。森はその通り魔の顔をどこかに張ってあったるポスターで見たことがあった。
その通り魔はイキナリ逃げようとする森の腕を掴みナイフを出して森の頬を軽く擦った。
「いたっ・・・」
森の頬には赤い血がたらりと流れていた。
「さぁ・・・どう料理しようかな〜」
「・・・・・はっ・・・離して下さいっ!!!」
そう大声で叫んだ森の声に通り魔はビックリし、森を掴んでいた腕の力が一瞬緩んだ。
「あっ!!!ってめ、このやろぉぉぉおお!!!!!逃がすかこの餓鬼ぃぃ!!!!!」
「・・・うえき・・・」
「・・・・うえき・・・」
「・・・・・うえきっ・・・」
「植木ぃ―――――――!!!!!」
「・・・・ってめ・・・森に・・・森に近づくなぁ!!!!!!!」
● To
be continue on the next
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どうもお久しぶりです^^宿でございます!!
うは〜植森最高っ☆☆(何、イキナリ)
これ(3話)書いてる時めっちゃにやけていました。(キモッ)
傍から見れば変人・・・。(分かってるやん)
にしても今回は長いですかね。(前のより)うちは書き出したら止まらない派なので一時間前にこれを書き上げました。(自分でもビックリ!!)それにしても長っ・・・ここまで読んで下さった方有難う御座います>< もう、感謝感激雨霰です!!!
ではでは、四話も楽しみにしてて下さい!!!(嘘です。楽しみなんかにしなくて良いので、気長に待っててくだい) H17.9.5.